鉄道用架線(電車線)テンションバランサ
ばね式 NS型
ばね鋼に高張力鋼を利用した初めてのばね式テンションバランサです。高張力鋼によってばねが細径化されたことで、バランサの小型化軽量化が実現できました。またばねを2段化することにより電車線伸縮量への追随範囲を拡大させることができ、ばねバランサの本線(電車線長800m)での使用が実現しました。張力は53.9kN(5500kgf)以下の様々なタイプを用意しています。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | NS400-3 | NS150-3 |
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標準張力 | 39.2kN (4000kgf) | 14.7kN (1500kgf) |
張力変化率 | ±15%以下 | ±15%以下 |
ストローク | 640mm | 710mm |
ばね式 NSS型
東北、上越、九州の各新幹線で使用されているばね式テンションバランサです。ばねを3段式にすることで、小さな張力変化率(±9%)で電車線伸縮量(電車線長800m)に対応できるようになっています。ばね鋼には高張力鋼材を使用することで、極限までのコンパクト化を図っています。対応する張力は、写真の39.2kN(4000kgf)の他に、53.9kN(5500kgf)、49kN(5000kgf)、24.5kN(2500kgf)のタイプがあります。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | NSS400-3 |
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標準張力 | 39.2kN (4000kgf) |
張力変化率 | ±9%未満 |
ストローク | 640mm |
ばね式 SSTB型
電車線長の短い側線や亘り線用のばね式テンションバランサです。ばねに高張力鋼を使用し、小型軽量化を図りました。19.6kN(2000kgf)以下の様々なタイプがあります。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | 8-3 |
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標準張力 | 7.84kN (800kgf) |
張力変化率 | ±15%以下 |
ストローク | 365mm |
ばね式 NTTB型
東海道新幹線の建設当時からヘビーコンパウンドカテナリ専用のトンネル用バランサとして採用されてきたTTBですが、北海道新幹線の建設に伴う青函トンネル用として、高張力鋼材を採用し大幅に小型軽量化を図りました。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | NTTB-3 |
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標準張力 | 53.9kN (5500kgf) |
張力変化率 | ±3.75%以下 |
ストローク | 400mm |
滑車式 新幹線用
新幹線用に開発された滑車式テンションバランサです。他の新幹線での一般的なヘビーコンパウンドカテナリ53.9kN(5500kgf)用バランサ3号や、高張力ヘビーコンパウンドカテナリ58.8kN(6000kgf)用HC-6型、長野新幹線のCSシンプルカテナリ39.2kN(4000kgf)用4号、ヘビーシンプルカテナリ24.5kN(2500kgf)用2号もあります。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | HC-6 |
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標準張力 | 58.8kN (6000kgf) |
張力変化率 | ±5%以下 |
ストローク | 800mm |
滑車式 在来線用
在来線用の滑車式テンションバランサです。張力変化率が低く、大きな伸縮量(電車線長800m)に適用できます。写真の新2号29.4kN(3000kgf) 以下用の他に、4号(DN-4)39.2kN(4000kgf) 以下用の滑車式バランサもあります。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | 新2号 |
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標準張力 | 29.4kN (3000kgf) |
張力変化率 | ±5%以下 |
ストローク | 800mm |
滑車式 ストッパ付
架線断線時の重錘落下防止用ストッパ装置がついた在来線用の滑車式テンションバランサです。写真の39.2kN(4000kgf)以下用DSN-4型の他に29.4kN(3000kgf)以下用CSN-4型と19.6kN(2000kgf)以下用BSN-4型があります。
■写真の製品の主なスペック
■写真の製品の主なスペック
型式 | DN-4 |
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標準張力 | 39.2kN (4000kgf) |
張力変化率 | ±5%以下 |
ストローク | 800mm |
ガス圧バランサ
本製品は、各種バランサの中で最も軽量、コンパクトで施工性に優れています。
― 特 長 ―
・小型軽量です。
・低い張力変化率により、架線の集電性能が向上します。
・軽量であるため、施工性が向上します。
・安全性に優れています。